バブル時期の保険はお宝保険です。損しないためにも保険で使われる利率を理解しよう!

生命保険

バブル時期の保険はお宝保険

 

 定年退職の時期を迎えられる方の多くは、バブルを経験されており、そのころに加入した保険は、一般的にお宝保険と呼ばれる場合が多いです。 

現在、加入している保険内容を確認してください、定年退職後の第二の人生のライフプランを立てるときに、お宝保険は大切な資産になります。特に保険内容の見直しをするときは、損をしないようにしましょ。

本記事では、どのような保険が、お宝保険と言うのか知っていますか。お宝とはどういう事なのか、理解するために、まず生命保険で使われている、利率の基礎知識を紹介します。

特に、定年を迎える時に、事前に行うべき事の一つに、現在加入している生命保険の内容を確認することです。加入してから利用することもなく、ほったらかしにしている人は、周りの環境も変わり、本当に必要な保障内容が変わってきています。この機会に保険内容を見直してください。定年退職後の第二の人生のライフプランを立てるときに、お宝保険は大切な資産になります。この大切な資産(保険金)の受取る時、見直す時に損しない方法を以下の関連記事で紹介しています。併せて読んで下さい。

関連記事:👀定年いろは塾【Ⅱ】お宝保険(個人年金保険、終身保険等)の損しない受取り方

生命保険の利率の基礎知識

(予定利率) 

予定利率は、保険商品の保険料を決めるときに用いられる予定率の一つで、「予定死亡率」「予定事業費率」と合わせて保険料が計算されます。

保険会社が集めた保険料の一部を、運用し収益を得て死亡保険金や満期返戻金などに充てています。その運用によって得られる収益を予想して、一定の利率で保険料を割り引きします。この時に使う利率が、予定利率で、高ければ保険料が安く設定されるわけです。

実際には予定率どおりの 運用利回りや死亡者数、事業費になるとは限りません。予定と実際との差により余りが生じた場合、剰余金の還元として契約者に分配されることになります。この分配されるお金のことを配当金といい、積み立てられていきます。

(基準利率と積立利率)

基準利率と積立利率は、一般人には、ほぼ同じように考えても問題ないと思われます。

重要なのは、保険での利率は、銀行などの預金の利率とは全く違うことを理解しておいてください。

基準利率とは「基準利率保証期間が決まっているものがあり、その間の積立金に適用される利率」のことで、基準利率保証期間中は利率が固定されますが、保障期間の更新のタイミングで利率が見直されると言う利率になります。

積立利率とは「契約をした時に、その積立金に適用される利率」を言います。保険期間中一定ではなく利率が変動するケースが多いです。

お払込みいただいた保険料から、契約の締結・維持に必要な費用を差し引いた金額が、積立金(責任準備金)として将来の保険金などのお支払いにそなえて積み立てられます。また、積立金からは、死亡・高度障害保障などのための費用などが毎月差し引かれます。そのため、積立金が積立利率でそのまま複利運用されるものではありません(積立利率は実質的な利回りとは異なります)。

積立金(責任準備金)は、保険を解約したり、新しい保険商品に変更(転換)するときに、支払われたり、新しい保険の保険料に充当されたりします。

どのような保険が、お宝保険か?

 バブル景気は、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月 までの51か月間の期間に起こった、資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随する社会現象のことを言います。

 お宝保険の明確な定義が、あるわけではないのですが、一般的にこのバブル景気の前後の期間に契約した保険ですが、1996年(平成8年)以前の保険のすべてという考えもあります。

 このころの保険の予定利率は、現在と比較して高かったのです。予定利率は、保険会社が契約者に約束する運用利回りのことで、予定利率が高いほど、安い保険料が設定されます。

 景気が良いバブル期の予定利率は、最近の低金利時代の予定利率と比較し、非常に高かったので、バブル期に加入した生命保険は、同じ条件の保険契約において、安い保険料であるといえます。それが、お宝保険といわれる理由です。

 終身保険の予定利率が、現在はどのくらい違うかというと、現在は約0.75%、バブル期は約5.5%なので、いかに予定利率が大幅に違っていたかわかると思います。

お宝保険の見直し、(体験談)

私が、バブル期に契約した、日本生命と住友生命の終身保険は、結婚し、子供が誕生した時期で、死亡したときの保障を手厚くするため、定期保険特約と医療保険に当たる災害疾病特約を付けて契約していました。

その後、20年以上たち、2015年以降に、子供が成人し、独立したことから、定期保険特約と、医療保険に当たる災害疾病特約の、保険金額、保険料、医療保険内容の見直しを行いました。

子供が成人したことから、死亡時の保障は終身保険程度でも問題ないと考え、定期保険特約部分を解約しました。主契約の終身保険部分のみを継続する形に、見直しました。予定利率はそのまま継続されます。

定期保険特約を解約して、安くなった保険料も活用し、保障と運用の両方を組み合わせた、外貨建ての 終身保険、一時払変額終身保険、に新規加入しました。為替リスクがありますが、基準利率が日本より高いこと、資産運用の期待ができることから選択しました。

これまで加入していた、医療保険に当たる災害疾病特約は、80歳までの保障で、短期の入院の保障がない内容でした。最近の医療保険商品は、入院も日帰り入院から保障されるなど保障内容も充実しており、保障期間も、人生100年時代に向けた、終身医療保険が出てきていましたので、災害疾病特約も解約し、最新の終身医療保険に新規加入しました。

保険見直しで特に注意すべき事

保険の見直しで注意しないといけないことは、新しい保険への変更「転換」です。保障内容を見直す時、転換後の保険料が安くなるとのことで「転換」を検討される人もいますが、実は転換が行われるとき、それまで積み立ててきた、上述した「責任準備金」を、転換後の保険料に充てることで、安く見えているだけの場合が多いためです。新たな保険の予定利率は大幅に下がっているはずです。

私が持っている、お宝保険の終身保険は、以下の2つです。

(日本生命)ニッセイ終身保険「定期保険特約付終身保険」 1986年契約 

(2021年現在)

  •  保険料:60歳2018年(60歳)払い込み満了。
  •  終身保険金額:250万円 予定利率5.5%、傷害特約:375万円、
  •  2020年現在の積立配当金額:約60万円(適用利率4%) 

(住友生命)終身保険 平準保険料払込方式「定期保険特約付終身保険」1993年契約

(2021年現在)

  •  保険料:70歳2029年払込満了 保険料:2,144円/月
  •  終身保険金額:200万円 予定利率5.5% 

お宝保険の予定利率は、1976年~1985年は約5.0%です。1985年~1993年までの間は約5.5%です。2017年度の終身保険では予定利率が約0.75%です。日本生命の積立配当金の適用利率は4%です。現在では考えられないお宝保険ですね。

併せて読んでほしい関連記事:👀お宝の個人年金保険を損しないで受け取る方法

(最後まで読んでいただきありがとうございます)

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